WordPressのテーマに有料テーマを使おうかと考えているけれど、やっぱり高い…
せっかく買うからには、テーマを複数サイトに使い回したい。
しかし、Wordpressの有料テーマには複数サイトにできるものとできないものがあります。
有料テーマを購入するのなら、複数のサイトに使うことができるテーマを選ぶのは自然のことです。
ここでは、複数のサイトで使うことができる有料テーマの中で、おすすめできるテーマを紹介します。
そもそもWordpressの世界では使い回せるのは普通のこと
テーマを紹介する前に知っておいて欲しいことに、WordpressのGPLライセンスというものがあります。
とはいえ、それほど簡単なものではありませんので、詳しい説明は「WordPressとGPLライセンスについて」を参考にしてください。
- 利用目的の制限(アダルトサイトの使用禁止)
- 利用回数の制限(1サイトにしか使用できない)
- 改変の制限(フッターにあるリンクを消してはいけない)
- 再配布の制限(ソースコードを公開してはいけない)
使い回せないテーマが存在しているのはなぜ?
1回の購入で1サイトでしか使用することができないWordpressのテーマを販売している会社に「OPEN CAGE」という会社があります。
「OPEN CAGE」の利用規約を確認してみると、1サイトにしかテーマを使うことができない理由として次のように書かれています。
テーマ内のPHPファイルはGPLライセンスです。画像やCSSファイル、JavaScriptファイルは独自ライセンスとなりますので、それらをコピーして別サイトとしてご利用いただくことはできません。
引用元:OPEN CAGEご利用規約
つまりこうです。
WordPressのテーマは、PHPやCSS、JavaScriptや画像で形成されていますが、「PHPについてはご自由にどうぞ。それ以外はGPLの範疇じゃありませんよ」ということのようです。
なかなか苦しいですね。
現実には、PHPだけでWordpressのテーマとしては使えないことが分かっていて規定しているのですね。
複数サイトに使えるWordpressテーマ4選

もちろん、すべてレスポンシブ対応、自動更新通知のある確かなものばかりです。
①ジャンルを選ばずに使える「THE THOR」
提供会社概要 | |
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販売会社名 | フィット株式会社 |
所在地 | 千葉県印西市戸神台1-18-1 |
電話番号 | 050-5360-5740 |
価格 | 16,280円(税込) |
当サイトでもっとも閲覧者の多いテーマです。
無料テーマのLION BLOGを提供しているFITが制作した有料テーマですね。
多機能であるにも関わらず、表示速度が高速というのが人気の理由です。
詳しくは「THE THORの評価」を参考にしてください。
特に、複数サイトで使うのに適しているのは次の2点だと思います。
着せ替えデータで簡単に雰囲気を変えられる
THE THORにはサイトのデザインを着せ替える機能があります。
現在のところ9種類のデザインデータが提供されているので、これをベースに使えば複数のサイトを作成するときでも別のテーマであるかのように雰囲気を一変させることができます。
着せ替えの方法などは、「THE THORなら超簡単にデザインを着せ替えできる」を参考にしてください。
サイト内記事を分析する機能がある
複数のサイトを作るだけが目的ではありませんよね。
作ったサイトの記事の「文字数」や「キーワードの数」、「リンクの数」などをチェックすることができるので、複数のサイトを作ったときに、アクセスが増えないサイトなどを分析することができます。
特典付でお得に
②今からWordpressを始めるなら「SWELL」
提供会社概要 | |
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販売会社名 | 株式会社LOOS |
所在地 | 大阪府大阪市北区梅田二丁目5番13号桜橋第一ビル304号 |
電話番号 | 050-6870-9053 |
価格 | 17,600円(税込) |
普段からWordpressに関する情報を発信されているフリーランスの了さん(@ddryo_loos)が開発したWordpress用の有料テーマ。
ブログ・アフィリエイト向けテーマとされていますが、コーポレートサイトとしても多く使用されています。
SEO対策や高速化も大切なことですが、SWELLは「ブログを簡単に・楽しく・素早く書ける」ことを目的として作られた比較的新しいテーマ。
ライバルテーマの良いところが集められていて、弱点と言えるところは見つかりません。
詳しくは「SWELLの評価」を参考にしてみてください。
Gutenbergに完全対応

今までのクラシックエディタ(ビジュアル・テキスト)は使えなくなり、今後はGutenbergが主流になることが決まっていますから、Gutenberg(ブロックエディタ)になれておくことは必須と言えます。
SWELLは有料テーマの中でもいち早くGutenbergに完全対応したテーマです。
Gutenbergから、ふき出しやボタン、表やリストなど記事の読みやすさに直結する装飾を簡単に呼び出せるようになっているので、Gutenbergを使いはじめようと考えている人にはベストな選択になると思います。
ライバルテーマのよい機能が盛り込まれている
例えばトップページの記事スライダーだったり、動画表示、ウィジェット位置やSEOで設定したい項目など、他の優秀なテーマが持っている便利な機能を研究してSWELLに盛り込んでいます。
他にも、記事の装飾デザインにおいても他テーマに近いデザインも取り揃えています。
また、SEO対策なども細かく設定でき、その機能をテーマではなくオリジナルのプラグインという形で配布しているので、今後テーマを乗り換えたとしてもSEOの基本となる設定も引き継げるような仕組みにしてくれています。
わかりやすい設定画面に加えて詳細なマニュアルがある
最近の有料テーマは非常に多機能ですが、設定する場所がわかりにくいものも少なくありません。
SWELLはかなり多機能ではありますが、設定する場所が綺麗に整頓されているので、初心者でも悩まずにカスタマイズすることができます。
仮に設定箇所がわからなかったとしても、公式マニュアルを読めば簡単に知ることができますし、動画なども使用しながら説明してくれている場合もありますから不安に感じることはありません。
購入前でもSWELLのマニュアルを見ることができますから、わかりやすさを確認してみてはいかがでしょうか。
/サクサク記事が書けるテーマ\
③安心して使い続けられる「DIVER」
提供会社概要 | |
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販売会社名 | 高木貴人 |
所在地 | 東京都江東区三好3-8-15-102 |
電話番号 | 050-5329-9684 |
価格 | 17,980円(税込) |
トップアフィリエイターから支持を集めているテーマです。
ひとことでお伝えすると、「スポーツカー」ですね。
とても多機能なため、初めのうちは設定可能な項目の多さに戸惑うと思います。
初めのうちは多くの設定をせずに、複数サイトで使い回して徐々になれていけば最強のテーマになるはずです。
詳しくは「DIVERの評価」を参考にしてください。
初心者にも使いやすい記事投稿機能
DIVERで記事を投稿するのはとても簡単です。
HTMLやCSSについて詳しくなくても、投稿画面からわずかなクリック数で簡単にボタンやボックスを表示することができます。
他のテーマでも、装飾パーツを呼び出すことはできますが、初心者にもやさしいのは「DIVER」とあとから紹介する「JIN」が優れています。
操作が覚えやすいというのは、複数サイト運営では大切なことですからね。
アップデートは原則永久に無料だから安心
お気に入りのテーマを見つけて、複数のサイトに使用したとします。
使用方法も熟知して、安定していたのに、テーマがメジャーアップデートしたために別の製品になってしまったことでアップデートが終了してしまうことがあります。
しかし、DIVERなら基本的に永年アップデートですから、ずっと進化し続けてくれるので、複数サイト運用でDIVERの操作方法を熟知して無駄になることがありません。
一度購入するだけでずっと使い続けられるので、もっともコスパの良い有料テーマのひとつと言えます。
特典付でお得に
④実績で選ぶなら「AFFINGER5」
提供会社概要 | |
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販売会社名 | 株式会社オンスピード |
所在地 | 愛知県名古屋市千種区今池1-6-3 ITOビル4階 |
電話番号 | 052-753-8715 |
価格 | 14800円(税込) |
DIVERと双璧をなす高機能テーマです。
AFFINGR5は収益を最大化することを目的として作られているため、「閲覧者の注意をひく」「クリックされやすい」などの工夫がされたテーマで、アフィリエイターからも人気が高いテーマです。
アップデート頻度が高く、機能が追加されることが多いので、使わない機能もありますが、できることが多いということは強みです。
詳しくは「AFFINGER5の評価」を参考にしてください。

詳しくは「AFFINGER6レビュー」を参照してください。
着せ替えデータで簡単に雰囲気を変えられる
先ほどTHE THORでもお伝えしましたが、AFFINGER5にも着せ替え機能があります。
複数サイトで同じテーマを使う上で、簡単にサイトの雰囲気を変えることができるのは大きなポイントです。
AFFINGER5には上位テーマとなる「AFFINGER5 EX」というテーマもありますが、上位テーマにはさらに別の着せ替えデータが用意されています。
他にも、有料の子テーマを購入すればもっと別の顔をしたサイトにすることも可能になっています。
読者を惹きつける工夫が満載
当サイトではAFFINGER5(正確には上位のEX版)を使用していました。
見出しやボックスなどの装飾が用意されている有料テーマは多いですが、動きを付けた装飾など、読者の目につきやすい工夫がされているのがアフィリエイターに人気の理由です。
記事内装飾で違いを出すことでも、複数サイトの差別化ができるのではないでしょうか。
特典付でお得に
⑤覚えやすい操作なら「JIN」
提供会社概要 | |
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販売会社名 | 赤石 和哉 |
所在地 | 奈良県奈良市三碓町2200-2 |
電話番号 | 0742-31-5573 |
価格 | 14800円(税込) |
アフィリエイターの方が開発に参加しているテーマです。
特にブロガーさんから支持があるようですね。
SEOのノウハウをふんだんに入れ込んだとおっしゃっていますが、どれだけの効果があるのかは不明です。
複数ブログに使い回したいなら、初心者の方でも簡単に操作ができるのでおすすめです。
対して、特化サイトや企業サイトなどに利用されるには少し不向きだと思います。
詳しくは「JINの評価」を参考にしてください。
着せ替えデータで簡単に雰囲気を変えられる
JINも他のテーマと同じく着せ替えデータが提供されています。
全体的な雰囲気はあまり変わりませんが、レイアウトを変更することでいろんなジャンルのサイトを構築することはできます。
しかし、ブログスタイルのサイトが中心になってしまう印象です。
初心者にも使いやすい記事投稿機能
先に紹介したDIVERと同じく、JINにも記事内へ装飾パーツを簡単に呼び出す機能があります。
仕上がりのイメージがわかるようになっているので、初心者にとてもやさしい機能ですね。
ここで紹介した他のテーマと比べると機能的には劣りますが、全体的に初心者の方が複数のブログを運営されるのであればJINがおすすめです。
/操作が簡単なテーマ\
WordPressテーマを複数サイトに使えるメリット・デメリット
個人的に、複数のサイトに利用できるテーマには3つのメリットと1つのデメリットがあると考えています。
メリット① 1サイトあたりのコストを安くできる
使い回すことを考えるわけですから、もちろん有料のテーマが対象になります。
複数サイトに利用できる有料テーマは、少し高い傾向があります。1サイトにしか使えないテーマと比較して2~3倍程度の価格でしょうか。
もし、複数のサイト運営をお考えなら、3サイトほどに使えば十分に安くなり、コスパ良く使うことができます。
使い回すほど1サイトあたりのコストを下げることができますよね。
メリット② 新たに使い方を覚える必要がない
最近の有料テーマは多くの機能を搭載しています。
機能が多いということはもちろん使いこなすにもそれなりの慣れが必要になります。
複数のサイトを運営するのに、同じテーマを使用すれば操作に精通することができるので、効率よくサイトを作り上げることができます。
メリット③ 他サイトで作成したCSSをそのまま使える
メリット②の操作に慣れることができることと近いですが、別のサイトで作成した文字やボックスなどの装飾のために作成したCSSをそのまま別のサイトに持っていくことで、すぐに同じデザインを使うことができます。
そのため、別サイト用にデザインを変更するにしても、カスタマイズするベースとして利用できるので大幅に作業時間の短縮が狙えます。
デメリット① サイトごとのデザインが似たものになりやすい
WordPressのテーマ、特に有料のものになると、初心者でもきれいなサイトが作れるようにデザインが出来上がっていることが多いです。
それはメリットではありますが、同じテーマを複数のサイトに使うと、少しカスタマイズしても同じような雰囲気のサイトに仕上がる傾向があります。
しかし、デザインレイアウトを自在に変更できる有料テーマを選ぶことで、デメリットを最小限に抑えることができます。

【注意】複数サイトに使い回しできないテーマの例
複数サイトに同じテーマを使うことを検討している方が、間違ってテーマを選ぶことがないよう、複数サイトに使用できないWordpressテーマも紹介しておきます。
テーマごとというよりは販売元のライセンスの考え方によると言えます。
OPEN CAGE製テーマ
公式サイト:https://open-cage.com/
OPEN CAGEのテーマは一時期ブロガーさんの間で絶大な人気を誇ったテーマです。
デザインに優れた良いテーマが多いですが、AMP未対応や1サイトのみしか使えないなど少し古さが否めない印象です。
スワロー | 9,900円 |
ストーク | 10,800円 |
ハミングバード | 7,980円 |
アルバトロス | 7,980円 |
DigiPress製テーマ
公式サイト:https://digipress.info/
TCDと並び、洗練されたデザインのテーマを販売しているDigiPressですが、以前までは複数サイトでの利用が許可されていましたが、ライセンスの考え方を変えたようで、今では1ライセンスで1サイトにしか使用することができなくなってしまいました。
私もDigiPress製テーマを所有していますが、とても優秀なテーマです。
複数サイトに使用できる時期に購入された方は今でも複数のサイトに使い回すことができます。
とてもかっこいいデザインのテーマが多いだけに、複数サイトに利用できないのがとても残念なところです。