ブログを始めてみたいと思うけれど、パソコンも苦手だしワードプレスとか難しいらしい。
かといって無料ブログだと自由度が低くて愛着もわかないし、いつサービスが終了するかわからない。
ワードプレスの始め方を丁寧に知りたい人に、順を追って解説していきたいと思います。
内容的には、ブログを開設するまでのロードマップになっています。
具体的な作業の操作方法などは別の記事で確認していただけるようになっています。
お気に入りに追加して利用していただけると幸いです。
ワードプレスとは無料で始められるブログソフトのこと
本来ブログとは、HTMLやCSSなどのコードを書いて、それをサーバーへアップロードして表示しています。
しかし、そのような知識はみんなが持っているわけではありません。
持っている人の方が少ないと思います。
そこで、HTMLやCSSなどの知識がない人でもブログを開設できるようにワードプレスのようなブログソフトがあります。
もちろん無料ブログでも同じようなことができますが、ワードプレスを選ぶ人が増えています。
- 簡単におしゃれなデザインが作れる
- 自由にカスタマイズできるから自由度が高い
- 無料ブログのようにサービスが終了してしまうことがない
- 知識次第では本格的なサイトも作れる
もちろんワードプレスにもデメリットはあります。
- レンタルサーバーなどの費用がかかる(月500円~1000円程度)
- 自分でメンテナンスする必要がある
ということがあります。
個人のブログ向けのレンタルサーバーの費用は、安定して稼働するサーバーを使うなら月に500円から1000円程度の料金がかかります。
その他、ワードプレスでも無料ブログでも必要に応じて次に説明する独自ドメインの代金も必要になることがあります。
ワードプレスの始め方を順を追って解説
① 独自ドメインを使うか使わないか検討する
ドメインとは、インターネット上に存在するサーバーやネットワークを判別するための名前のことです。
あなたのブログのインターネット上の住所にあたるものです。
実際の生活でも、住所が無いと手紙も届かないですからね(^_^;)
だからといって、独自ドメインが必ず必要だというわけではありません。
契約するレンタルサーバーの中には、あなたに割り当てられるサブドメイン(住所)が用意されているので、それを使うこともできます。
でも、ワードプレスを使って長くブログを育てるのなら断然、独自ドメインを使うことをおすすめします。
独自ドメインは自分専用の住所を手に入れることができ、レンタルサーバー会社に依存することがないからです。
(別のレンタルサーバーに移ることができる)
独自ドメインのイメージ
あなた専用のドメインを別に取得(有料)して、レンタルサーバーで設定することでブログのURLに使うことができるようになります。
独自ドメインを利用する費用は年額で1000円~3000円程度ですから、月額では100円200円です。
独自ドメインの取得方法については後ほど説明します。
② レンタルサーバーを契約する
ワードプレスを始めるにはレンタルサーバーとの契約は必須です。
費用をケチってレンタルサーバーを選ぶと、後悔することになってしまいます。
運用中のブログを別のレンタルサーバーに引っ越すのは初心者にとっては大変な作業だからです。
そこで私が数年間ワードプレスを運用してきた経験から、個人でワードプレスを運用するには月額500円~1000円程度のレンタルサーバーを選ぶのがおすすめです。
- ワードプレスの自動インストール機能があること
- セキュリティ対策が簡単なこと
- ブログの成長に合わせて上位プランに変更できること
- 独自SSLに対応していること
- 独自ドメインも一緒に取得できること
- 障害が少ないこと
これらを踏まえて、当サイトでは自信を持っておすすめできる次の2つのレンタルサーバーを使って今後の作業を解説していきたいと思います。
他のレンタルサーバーも見てみたいという人は、おすすめのレンタルサーバーを6社紹介している記事を参考にしてみてください。
月額500円以内に抑えたい人 | 同じサーバーを使い続けたい人 |
---|---|
![]() | ![]() |
月額500円~ (初期費用1500円) | 月額900円~ (初期費用3000円) |
それぞれ無料お試し期間がありますから試してみてから決めても良いと思います。
申込は通販で物を買うのと同じように名前や支払い方法を入力するだけで難しくはありません。
③ 独自ドメインを取得する
- 設定きすれば別のレンタルサーバーへ移っても同じURLを使える
- 愛着のあるURLにすることができる(覚えてもらいやすい)
ドメインの種類
ドメインにはとても多くの種類があります。
例えば、あなたがhoge.comというドメインを取りたいとして、すでに取られていた場合、hoge.netやhoge.infoなどドット以降の部分を変更することで空いている場合などがあります。
さらに、ドメインはアルファベットだけでなく日本語を入れることもできます。
例えば「ワードプレス.com」なども空いていれば使うことができます。
- .com
- .net
- .me
- .info
- .mobi
- .red
- .blue
- .xyz
他にもまだまだあります。
注意してほしいのは、①ドメインの種類によって値段が違うこと ②取得時と更新時で値段が違うことです。
独自ドメイン取得方法
初心者の方にはレンタルサーバーの会社とドメイン取得を同じ会社でする方が簡単ですし、問い合わせをするのも1ヵ所で済むのでおすすめです。
先ほどおすすめしたレンタルサーバーの「スターサーバー」と「エックスサーバー」には、ドメインを取得できるサービスが用意されています。
それぞれレンタルサーバーの管理画面から、関連のドメイン取得サービスへリンクしているので、そこからドメインを取得します。
スターサーバーを使うことにした人は⇒「スタードメイン」
エックスサーバーを使うことにした人は⇒「エックスドメイン」
独自ドメインの取得方法は基本的にどちらも同じです。
- ドメインが使用できるか検索する
- レジストラ選択
- 契約年数指定
- 支払い
の順です。
④ レンタルサーバーの設定
ワードプレスを利用するために必要なサーバーの設定は大きく次の3つです。
他の設定については知識がついてからで問題ありません。
ドメイン登録
購入したドメインはそのままでは使うことができません。
レンタルサーバー上で、「〇〇〇.com」など、購入したドメインを使うことを宣言しておかなければなりません。
それを図式したのが上図ですが、初心者の方にはうまく頭に入ってこないかもしれません。
しかし、レンタルサーバーをドメイン取得を同じ会社にしておけば、設定方法はとても簡単です。
エックスサーバーとスターサーバーどちらもとても親切なマニュアルを用意してくれていますから、そちらを確認しながら操作してみてください。
わからない場合でも、レンタルサーバー会社だけに問い合わせすれば良いので簡単です。
PHPバージョン設定
ワードプレスは「PHP」というプログラムと「MySQL」というデータベースを使用して動いているブログシステムです。
PHPにはバージョンがあって、一般的に新しいものほどセキュリティが高く、動作スピードが高くなるよう改良されています。
PHP5.xとPHP7.xがありますが、必ずPHP7.xにしておきましょう。
PHP7.xの中でも新しいものが良いとされますが、レンタルサーバーで推奨されているものを選びましょう。
(スターサーバーとエックスサーバーともに「推奨」や「サポート対象」などと記載があります。)
独自SSL設定
SSLとは、ホームページを閲覧するときの通信を暗号化することによって、外から情報を盗みみられないようにすることができる仕組みのことです。
どこかのホームページを訪問した時に、ブラウザのURLを見てみてください。
「http://」で始まるサイトと「https://」で始まるサイトがあると思います。
https://で始まるサイトがSSL化されているサイトです。
それが、最近ではその暗号化が個人のサイトに無料で使われるようになってきています。
また、GoogleもSSL化を推奨していて、導入しているかどうかで検索結果に影響があるのではないかとの噂もあります。
デメリットは特にありませんから、独自SSLが使えるレンタルサーバーを使っているのなら、必ず設定しておきましょう。
- 通信を暗号化できるので、訪問者の安心感につながる
- http通信よりもページが高速表示される
- 検索上位に表示される可能性がある
※ SSL化はドメインごとに行う必要があります。
⑤ ワードプレスインストール
いよいよワードプレスをインストールしていきます。
ワードプレスをインストールするにはデータベース(MySQL)が1つ必要になります。
本来はインストール前にデータベースを作成しておく必要がありますが、初心者の方にとってデータベースはあまり馴染みがありませんよね。
他にもワードプレス自体をダウンロードしておいて、FTPを使ってサーバーにアップロードしなければなりません。
最近のほとんどのレンタルサーバーでは、ワードプレスを簡単にインストールできる仕組みが用意されています。
特別な理由がない限りは簡単インストール機能を使いましょう。
- サーバーの管理画面からわずかな操作でインストールできる
- データベースを自分で作成する必要がない
- ワードプレス自体を自分で用意する必要がない
- アンインストールしたいときもクリックひとつでできる
もちろんスターサーバー、エックスサーバーともに簡単インストール機能が用意されています。
それぞれ、簡単インストール機能の手順を解説していますので、参考にしてみてください。
⑥ テーマ選びとインストール
テーマとは、ブログやサイトのデザインテンプレートソフトのことです。
ワードプレスの場合、このテーマをインストールしなければなりません。
初めからインストールされているものでも始めることはできますが、機能面で十分だとは言えません。
そこで知識がなくても、多機能でおしゃれなデザインのサイトやブログを作れるようなテーマを選んでインストールしましょう。
テーマには有料のものと無料のものがあります。
無料のものでもとても優秀なテーマもありますが、有料のテーマと比べるとデザイン面・機能面ともに少し劣ってしまいます。
少し知識がついてくれば自分でカスタマイズすることで、無料テーマでも十分にすばらしいブログを作ることはできますが、初心者の方が初めからキレイなブログを作るとなると断然有料テーマを使うことをおすすめします。
- デザインが整っている
- わずかな操作でブログ各部の色の変更ができる
- 記事内の見出しやボックスなどの装飾が充実している
- 広告の配置やSEO対策など自由度の高い機能がいっぱい
デメリットとしてはやはりお金がかかることですよね。
でも、長くブログ運営していくと考えるとたいした負担にはなりませんよ。
いまブログやアフィリエイトに有料テーマを選ぶとしたら、次の3つの中から選べば間違いはありません。(当サイト独自の特典もお付けしています。)
- 失敗しない有料テーマ3つ -
ご存じでない方は、子テーマとは何か解説している記事を参考にしてみてください。
テーマのインストール手順
テーマのインストールには2つの方法がありますが、ワードプレスのダッシュボードの画面からインストールする方が手軽で圧倒的におすすめです。
簡単にテーマのインストール手順をまとめると次のとおりです。
- テーマファイル(zip)を用意する
- ダッシュボードの[外観]-[テーマ]をクリック
- [新規追加]-[テーマをアップロード]をクリックして用意したzipファイルを選択
- テーマを有効化して完了
別記事で詳しいテーマのインストール手順を解説していますので、参考にしてみてください。
⑦ ワードプレスの初期設定
ワードプレスをインストールすると、いくつかの初期設定をしておかなければ、あなたのブログは検索結果に表示されないなど不都合があります。
ここでは、ワードプレスをインストールしたときに必ず設定を確認してほしい項目を紹介します。
- サイトのタイトルの確認
- キャッチフレーズの編集
- タイムゾーン・日付/時刻形式設定
- デフォルトのカテゴリー設定
- デフォルトの投稿フォーマット
- Ping送信先設定
- 1ページに表示する最大投稿数
- 検索エンジンへのインデックス登録
- コメント/トラックバック可否の設定
- パーマリンク設定
- 管理者ユーザーのニックネーム設定
多くの設定項目がありますから、それぞれをもう少し詳しく知りたい方は「ワードプレスの初期設定解説記事」を参考にしてみてください。
⑧ プラグイン選びとインストール
ワードプレスにはプラグインという機能を追加できるソフトが用意されています。
プラグインは世界中の開発者が提供してくれているもので、ほとんどのものを無料で利用することができます。
- 記事の投稿を簡単にする
- 記事に投稿する画像を自動で軽量化する
- 記事に目次をつける
- googleサイトマップを作る
- バックアップを取る
- サイトの表示を高速化する
- SEO対策をする
まだまだ多くの機能を持っているプラグインがあります。
どのプラグインを組み合わせるかによって、人と違ったあなたにとって便利なブログを作りあげることができます。
- プログラムの知識がなくても簡単に機能を追加することができる
- 必要な機能だけを選んで追加できる
- ダッシュボードから追加と削除が簡単にできる
- プラグインを追加しすぎるとブログの動作が重くなる
- 相性の悪いプラグインを組み合わせると正常に動作しないことがある
⑨ レンタルサーバーからセキュリティ対策する
ワードプレスは多くのサイトやブログで採用されている反面、攻撃対象になることもあります。
しかし多くの方はそんな攻撃に対抗する技術はありません。
先にご紹介したレンタルサーバーの「スターサーバー(スタンダードプラン)」と「エックスサーバー(X10プラン)
」には、知識が無くてもワードプレスブログを守る機能が用意されています。

- 国外IPから管理画面へアクセスできないようにする
- 国外IPからスマートフォンアプリや外部システムを使っての記事の投稿できないようにする
- 短時間に連続してログイン失敗した場合にアクセスを制限する
- 短時間に大量のコメントやトラックバックがあった場合に制限する
- 国外IPアドレスからのコメント・トラックバックできないようにする
設定もとても簡単で、該当の設定画面から「ON/OFF」を切り替えるだけです。
どちらも丁寧な操作マニュアルが用意されているので、初心者でも迷うことはありません。