スターサーバーとエックスサーバーといえば、運営会社が2013年から関連会社になるなど、関係の深いレンタルサーバーですね。
どちらも個人向けレンタルサーバーとしては優秀です。
世間の認知度やイメージでは、エックスサーバーの方が有名ですが、その実力はどうなのか比較してみたいと思います。
そもそもサーバータイプが違う
エックスサーバーとスターサーバーでは、それぞれ共用サーバーとクラウドサーバーとタイプが異なります。
(参考:サーバータイプの違い解説記事)
エックスサーバーは、共用サーバーなので1台のサーバースペックを同居人でシェアして使用するため、同居人の中に有名ブログの運営者や独自のプログラムなどを動かしているユーザーがいた場合、サーバーのスペックを占有されてしまうことがあり得ます。
対して、クラウド型のスターサーバーでは、1台のサーバーの中に仮想的に複数のサーバーを作り出し、その中の1台を丸ごと借りている状態になるので、他の同居人がいくらサーバーに負荷をかけても、あなた自身が使えるサーバーの能力は基本的に変わりません。
つまり、クラウド型は他のユーザーの影響を受けにくいというメリットがあります。
逆に、あなたが人気ブログの運営者なら、エックスサーバーを使うことで、他のアクセスの少ない同居人の分のサーバーの処理能力をあなたが使うことができます。
簡単にイメージするなら「割り勘勝ち」できるなら、共用サーバーを選んだ方が良いことになります。(あまり良い表現ではありませんね…)
サーバー自体のスペックはわずかにエックスサーバーが上か
このふたつのサーバー実は全く同じCPUを使用しています。
そして、メモリはスターサーバーが96GB、エックスサーバーのメモリは192GBとエックスサーバーが上です。
しかし、実際にどれだけのユーザーが同居しているかによっては、どちらの方がパフォーマンスが良いかは判断することができません。
そもそも、共用サーバーとクラウド型の違いがあるため難しいところですが、スターサーバーが良く頑張っているといったところでしょうか。
ワードプレスを使用してサイトやブログを開設するのが目的なので、実際にワードプレスをインストールした状態でスペックで比較した記事では、「エックスサーバー」「スターサーバー」ともに優秀だという結果がでました。
転送量などその他の部分ではエックスサーバーの勝利
エックスサーバー | スターサーバー | |
---|---|---|
![]() | ![]() | |
プラン名 | X10 | スタンダード |
初期設定 | 3000円 | 1500円 |
月額費用 | 900円~(税抜) | 500円~(税抜) |
無料お試し | 10日間 | 14日間 |
サーバータイプ | 共用 | クラウド |
仮想CPU | - | 3コア |
ディスク容量 | SSD200GB | SSD100GB |
MySQL | 50個 | 20個 |
マルチドメイン | 無制限 | 無制限 |
サブドメイン | 無制限 | 3000個 |
簡単 インストール | ○ | ○ |
セキュリティ | ○ | ○ |
無料独自SSL (HTTP/2) | ○ | ○ |
転送量目安 | 70GB/日 | 300GB/月 |
管理人の 口コミ評価 | 口コミ評価 | 口コミ評価 |
両者に差があると考える箇所を赤字にしてみました。
データ容量は2倍の違いがありますが、実際に個人が運営するブログやサイトではどちらも大きすぎるほどですから、スペックの差というほどのことではありません。
大きな差といえば、MySQLの数です。
基本的にこれは、ワードプレスをインストールできる個数と考えることができます。
また、転送量目安ではエックスサーバーの方がスターサーバーの約7倍もあることから、アクセスの多いブログでも安心して使用することができますね。
エックスサーバーとスターサーバーの比較まとめ
ここまでの比較で、個人向けのレンタルサーバーとしてはどちらも優秀であることがわかりました。
甲乙つけがたいところです。
サイトをいくつ開設する予定なのか、どの程度のアクセスを見込んでいるのかによって選択は変わってくるほど僅差ではないでしょうか。
実績という面でも、スペックの面でもエックスサーバーが一枚上手であることはハッキリしていますが、価格の面を考慮すると途端に勝負をつけ辛い状況になります。
スターサーバーが月額500円~、エックスサーバーが月額900円~ですから、この差をどう判断するかになりますね。
月額900円というコストに問題が無いのであればエックスサーバーを選ぶべきでしょう。