AFFINGER5が発売されてから、早いもので約2年半が経過しました。
今までいろんな機能追加やアップデートが行われてきましたが、さすがに新しいテーマに移行する時期が来たように思います。
今回、AFFINGER5 EX版のユーザーを対象に、AFFINGER6(ACTION)のβ版が先行公開されましたので、どれだけパワーアップしたのかレビューしていきたいと思います。
結論的にはさすがAFFINGERといったところで、Wordpressの新エディタである「Gutenberg」に対応するなど、ユーザーの心配事を解決してくれるものとなっていました。
ACTION(AFFINGER6)とは
「ACTION」とは、AFFINGER6、AFFINGER6EX、STINGER PRO3、STINGER PRO3EXそれぞれのテーマの総称だそうです。
AFFINGER5だとWINGとなっていましたね。
AFFINGER4時代にはこのような総称はなかったと記憶していて、AFFINGER5が出たときWINGが正式な名称なのかわからなかったことがありましたが、各テーマの世代を表すようなイメージでしょうか。
リリース時期と価格
現段階ではAFFINGER6がリリースされる予定だとしか発表されてません。
リリース時期については未定で、今回のβ版での評価によって調整されるでしょう。
価格については、WINGユーザーは追加料金なしでアップデートできるのか、それとも別途ACTIONテーマを購入する必要があるのかも不明です。
WINGユーザーは無料でアップデート対応の予定とされていますが、こちらも確定した情報ではありません。
AFFINGER6 EX版のインストール方法は2つ

- AFFINGER5からアップデートしてインストール
- 別のテーマとしてAFFINGER6をインストール
今回、β版としてWINGからのアップデート(互換版)できるようになっていますが、正式リリース時にはアップデート版は用意されない予定です。
(あくまでも別テーマ扱い)
Gutenberg対応したことでWINGと100%互換性があるわけではないようですので、別のテーマとして扱う方がユーザーとしても良いと思います。
別のテーマとしてインストールしてみた
AFFINGER5と別のテーマとしてインストールするには、AFFINGER6EX版と子テーマをダウンロードしておく必要があります。
AFFINGER5アップデートしてインストールするなら、「互換版」のみをダウンロードすればOKです。
子テーマはAFFINGER5のものをそのまま使用できるようです。
インストール手順としては、他のテーマをインストールするのと同じです。
インストールにはPHP7.3以上が必要
実際にインストールしてみると…エラーが出ました。
テーマと子テーマのインストール手順は通常のときと変わりありませんが、PHPのバージョンに問題があったようです。
普段からちゃんとメンテナンスしていなかったので気づきませんでした。
事前にサーバー側で、PHPのバージョンを7.3以上にしておく必要があります。
PHPのバージョンを7.4.4すると無事インストールできました。
インストールはテスト環境にしましょう
今回のリリースはあくまでもβ版です。
すでに運用しているサイトにそのままアップデートするのは絶対にやめましょう。
互換版が用意されてはいますが、完全互換であることは保証されていません。
インストールするには、事前にバックアップを取っておくか、テスト環境を作って試しましょう。
AFFINGER6になって変わったところ
管理画面の違い
管理画面に大きな変化はほとんどありません。
上の画像はデザインの変更画面ですが、AFFINGERは機能が多いテーマですから、わかりやすい管理画面を備えているとはいえ、設定場所を探すのはめんどくさいということがありました。
AFFINGER6からは、最上部に設定場所まで移動できるリンクが追加されていて、操作性は以前よりも上がっています。
他にも、「管理メモ」という欄が追加され、サイト運営に関するメモなど自由な使い方ができるよう配慮されました。
Gutenberg対応を強化
今回、ACTIONが発表されたもっとも大きな理由はきっと「Gutenberg」の存在です。
WordPress5.0から新しく追加されたブロックエディタ「Gutenberg」が追加され、2022年以降は旧来からのクラシックエディターが使えなくなってしまいます。
エディタの変更はユーザーにとって操作方法が大きく変わるため、急に慣れることは難しいでしょうから、このタイミングでAFFINGERとしてもユーザーに「Gutenberg」に慣れてもらう必要があります。
管理メニューに「Gutenberg設定」という項目が出現し、ブロックに関する設定やカラーの設定ができるようになっています。
さらに、「Gutenbergプラグイン2」というプラグインが無料で配布されているのでインストールして使用します。

FontAwesome5に対応
WINGのときにはFontAwesome4.7のみに対応していましたが、個人的には気になっていたんですよね。
他のテーマがFontAwesome5に対応しているなかで、AFFINGERだけが遅れているなと常々思っていましたが、今回のACTIONからはFontAwesome5にも対応しました。
ただ、以前のFontAwesome4.7を読み込むこともできるので、アップデートしてもWINGで書いた記事も正しく表示されるように配慮されています。
タブ式カテゴリーに記事一覧を表示できるように
多くのテーマの中で、特にブロガーに人気のあるテーマでは早くからこのタブ式カテゴリーの機能が備わっていましたが、AFFINGERにはありませんでした。
このタブ式カテゴリーの機能ですが、ブログに限らずサイト型であっても、記事の数が多くなるとユーザーが記事に辿りやすくなり、便利な機能だと思っていました。
プラグインなどで実現しようとも考えましたが、テーマ全体とデザインが合わなくなってしまって困っていました。
AFFINGER6に組み込まれたことで個人的には是非使いたい機能だと思っています。
ウィジェットの場所の追加
新たに2ヵ所のウィジェットが追加されました。
今まではトップページの上下部分にだけウィジェットを表示できました、そして、トップページに固定ページを表示するかどうかで、ウィジェット位置も変化していました。
AFFINGER6からは、「トップページ中部」が追加されたことで、より細かな設定が可能になっています。
他にも、記事の上下には以前からウィジェットの設定がありましたが、今回「タイトル下」が追加されました。
今まで記事上を指定すると、アイキャッチ画像より下でタイトルよりも上の部分に表示されていて、アドセンスなどをタイトルの下に入れたいなと思っていたので自分的にはとても良いかなと思っています。
その他の機能の違い
大きな変更点とは言えませんが、他には次の2点程度でしょうか。
- クレジットの削除
- ぱんくずリスト作成の仕様変更
クレジットの削除というのは、WINGのときには「クレジット削除」プラグインをインストールすることで「Powered by AFFINGER5.」の表示を消すことができましたが、ACTIONからはデフォルトで削除されるので、今まで使用していた削除用のプラグインは不要になります。
あと、ぱんくずリストについては、ひとつの記事に対して複数のカテゴリに登録した場合、より階層の深いカテゴリを指定した方を優先して、ぱんくずリストとしてマークアップされる仕様になりました。
(うーん、説明が下手で申し訳ありません。)
表示速度は早くなった?
これについてはかなり主観的になってしまいますが、個人的には若干遅くなってのではないかと感じています。
今回、私は現在AFFINGER5EXで運営中のサイトを、同じサーバー内にコピーし、テーマをAFFINGER6EXに変えてレビューしていますので、テーマの違いだけです。
サイト内の複数のリンクを辿ってみましたが、ページの切り替わりのときにもたついているように感じました。
ただ、あくまでもβ版ですから、今後機能の見直しや調整によって表示速度も速くなる可能性はあります。
まとめ
正式リリースではありませんが、あくまでもβ版として使用してみた感想を書いています。
まだまだすべての機能に対して確認したわけではありませんが、簡単にいうとAFFINGER5のビックマイナーチェンジと言ったところでしょうか。
AFFINGER4から5のときほどの変化は無いように思います。
- Gutenberg対応
- ライバルテーマとの機能調整
- 使用感の向上
この3点が目的だったのかなと思っていて、弱点を消していった結果なのかなと。
Gutenbergでの機能強化は他のテーマでも重要なことだと思いますし、ユーザーとしても早くから慣れることを考えると、現段階でGutenbergを使っても十分な機能が提供できるようにしてくれたのはさすがだなと思っています。
正式リリースまでにさらに良いものになってくれることを期待します。
あとはWINGからACTIONに切り替わるためにどのくらいの費用が必要なのかを早く知りたいですね。
現状で、Gutenbergに完全している人気テーマとしては「SWELL」があります。
実際に購入してレビューしているので、よろしければ「SWELLの評価レビュー記事」も合わせて読んでいただければと思います。
