レンタルサーバーを選ぶとき、価格やハードディクスの容量だけで決めていませんか?
レンタルサーバーも時代とともに大きく進化していき、そのサービスの種類も変化しています。
現在では、格安のレンタルサーバーが多くありますが、実はサーバーそのものの種類や性能に大きな差があったりします。
初心者の方は良く検討して契約しなければ、格安であっても不満の残ることになってしまいます。
そして、初心者からするとブログの引っ越しも大変な作業だから、不満を持ちながらでもズルズルと使い続けてしまうことになりかねません。
ここでは、最近になって格安レンタルサーバーでも導入されている「クラウド型」や「クラウドハイブリッド」などと表現されているサービスについて、簡単に説明していきたいと思います。
クラウドの種類は大きく分けて3つ
クラウドとは、とても簡単にいうと、外部に置いたものをネットワークを経由して利用するサービスのことです。
そして、利用するものの範囲によって3つに分類されます。
- SaaS
アプリケーション、ミドルウェア、OS、ハードウェア、ネットワーク - PaaS
ミドルウェア、OS、ハードウェア、ネットワーク - IaaS
OS、ハードウェア、ネットワーク
ここでは、クラウドについて詳細に説明はしません。
個人用のレンタルサーバー選びに関わりがあるのは、「IaaS」になります。
利用料さえ支払えば、アクセスが集中しすぎても、その分のスペックを割り当ててもらえるので、サーバーがダウンするという可能性が低くなります。
レンタルサーバーの種類も3つに分けられる
イメージが沸きやすいように、それぞれを不動産に見立てて説明します。
「玄関」「トイレ」「バス」「キッチン」などをサーバーのCPUやメモリと考えてください。
「部屋」をサーバーのハードディクスだと考えてください。
そして「 :共用部分」「 :専用部分」を表しています。
共用サーバー
1台の物理サーバーをみんなでシェアしているイメージです。
HDDだけが自由に使える状態です。
同居人のサイトのアクセスが大きかったり、動画などのサイトを運営されていた場合、サーバー自体に負荷がかかってしまうため、あなたのブログへ十分な性能が発揮されない可能性があります。
不動産に例えると、同居人の中でお風呂やキッチンを占有されたとすると、あなたの生活がままならない状態になってしまうイメージです。
メリットとしては、最もコストが安いことです。
デメリットは、他の同居人の影響を受けてしまうため安定した速度が出にくいことです。
共用サーバーという種類のレンタルサーバーが劣っているわけではなく、あくまでも種類のひとつということです。
実際に、共用サーバーであるエックスサーバーなどは、人気ブロガーやアフィリエイターから絶大な信頼を得ている今も大人気のレンタルサーバーです。
専用サーバー
1台の物理サーバーをひとりで使用するイメージです。
サーバーの能力のすべてをあなたひとりで使用することができます。
不動産に例えると、一軒家になります。
トイレやバスなどすべてあなたのタイミングで生活することができます。
メリットとしては、常に一定の能力を発揮することができることです。
デメリットは、コストが高いということです。
VPS
1台の物理サーバーをみんなで使用しますが、1台の物理サーバーに仮想的に複数のサーバーを作り、その1台を使用するイメージです。
仮想のサーバーの能力をそのまま使うことが可能です。
不動産で例えると、一軒家と同じく、お風呂やキッチンをあなたの都合で使えるため、他の同居人からの影響を受けにくく、快適に生活することができます。
ただし、エレベーターやエントランスの使用など、一定の規則やマナーが必要になります。
メリットとしては、安定した性能が発揮しやすいことと、専用サーバーに比べるとコストが安いことです。
デメリットは、共用サーバーに比べるとコストが高くなってしまうことです。
今はクラウド型レンタルサーバーが注目されている
今注目されている種類の「クラウド型」レンタルサーバーってどんなものでしょうか?
簡単に言うと、クラウドの特徴と共有サーバーの良いところを併せ持った種類のレンタルサーバーのことです。
もし、旧来からのレンタルサーバーの中で、一番近いものを挙げるとすると「VPS」が最も近いと言えます。(というよりも機械的な仕組みはほぼ同じ)
レンタルサーバーに限らず、企業や官公庁などの大規模なシステムもクラウド化が進み、時代の流れと言えます。
クラウド型レンタルサーバーのメリット
先にも言いましたが、旧来のレンタルサーバーで近いものが「VPS」です。
VPSのメリットであるサーバー自体は他人と共有しているが、仮想的なサーバーを作って借りているので、安定した能力を発揮することができます。
また、クラウドのメリットである高い拡張性も簡易的ですが持っています。
具体的には、あなたが希望すれば、ウェブブラウザからプラン変更するだけで、サーバーの能力を拡張したり、縮減したりが即座に行えることです。(サービスによっては、縮減は認められないこともあります。)
ただし、個人のブログ目的では、VPSほどのサーバー設備は期待できないことに注意しましょう。(お金さえあれば可能です。)
クラウド型レンタルサーバーのデメリット
特に目立ったデメリットはないかと思いますが、旧来からの「共用サーバー」に比べると、コストがかかることです。
しかし、今は企業努力で安く提供しているサービスも多く存在しています。
そのために、電話サポートがないなど、サポートが弱いと感じたり、何かを我慢しなければ安く使用することはできないかもしれません。
不動産で表すと賃貸アパート
分譲マンションほどの豪華な設備はないものの、ある程度のプライバシーが守られています。
そして、高い家賃を払えば、同じ管理会社の中の少しランクの高いアパートに移ることもできます。
逆に、過剰な設備であれば、同じ管理会社の中の家賃の安いアパートへ移ることもできるので、フットワークが軽くなるというメリットがあります。
クラウド型のレンタルサーバーの例
スターサーバー
- 最も格安でコスパに優れたハイスペックサーバー
- 月額500円のスタンダードプランが初心者には断然おすすめ
- 低価格を実現するため電話サポートがないことが唯一のデメリット
- 同社サービスで独自ドメイン取得が可能なので初心者は特に安心
JETBOY
MixHost
クラウド型レンタルサーバーまとめ
クラウド型レンタルサーバーが旧来からのレンタルサーバーよりも基本的には優れていることがわかります。
特に、「機能の拡張性」「他の同居者の影響を受けにくい」というのは初心者にとっては最大のメリットといえます。
「機能の拡張性」という点については、最も安いプランに申し込み、あなたのブログのアクセスが増えてから、上位のプランに変更することができます。
「他の同居者の影響を受けにくい」という点については、あらかじめ一定のサーバーの能力が割り当てられているため、安定した能力を発揮することができます。
それ以外にも、さきほどの3つのサーバーのデータ保存には、ハードディスクではなく読込み速度の速いSSDというものが使用されていることもポイントです。
これまで、ワードプレスを使ってブログを始めようとする初心者の方に向けて説明してきました。初心者の方がレンタルサーバーを選ぶときには、ぜひクラウド型という種類のサーバーを選択してみてください。
先ほど紹介した3つのサーバーは、価格を抑えつつも機能としても十分なものばかりです。
>> スターサーバー×mixhost×JETBOYの比較記事
当サイトではスターサーバーを利用していますが、トラブルもなく安定した動作をしています。
ワードプレス初心者向けのレンタルサーバーには、このスターサーバーがおすすめですが、このスターサーバーのライバルと言えるのは、その他の2つくらいではないかと思っています。